瀬戸だより 381 of せとものの話をしませんか〜加藤兆之助商店〜

メールマガジン「瀬戸だより」のバックナンバー集。画像や情報の追加もあります。
◇注意◇このページ記載の日付・内容などはメールマガジン発行時のものです。ご注意ください。

 瀬戸だより ~せとものについて話しませんか~

381号「瀬戸の絵皿」という話

2013/10/05発行



sd381-s.jpg

瀬戸の絵皿は魅力的です。

 先週末の「来る福 招き猫まつり」は多くの人で賑わいました。無料で行われている「猫メーク」には長い列ができ、2時間以上の待ち時間になっていたところもあったようです。
 午後から瀬戸蔵から宮前あたりを歩いてきましたが、普段会えない方、この時しか会えない方などいろいろな方にお会いした楽しい時間でした。
 今回が18回目ということでしたが、年々盛り上がるようになっているようです。
また、来週末の10月12日土曜と13日日曜日は「せと・あとりえ参道」です。深川神社参道と青の広場を中心に陶磁器に限らず様々な分野のクリエーターが販売・実演・ワークショップを行います。楽しいイベントです。瀬戸のグルメが集まる「せとめし広場」もあわせて開催です。


 さて、瀬戸蔵ミュージアムの「瀬戸の絵皿を愉しむ~石皿・馬の目・行燈皿~」を見てきました。
 江戸時代の後期に瀬戸で多く作られた絵皿。それが石皿・馬の目皿・行燈皿です。
絵皿というと有田などの端正な染付や上絵を思い浮かべると思いますが、この展示に並ぶ瀬戸の絵皿は力強くごついという表現が似合う素朴な器です。伝統的に瀬戸の器の絵は輪郭線などは用いずそのまま物の形を描く没骨の技法が中心です。

 石皿は厚く作られた、縁は今でいうリム皿のように広がった形が特徴です。絵柄は筆の勢いよく描いた花や文字など、呉須と鉄の両方が使われています。馬の目皿というと瀬戸の古い皿を代表するぐるぐる楕円の渦巻き模様のいくつか描かれたあの皿ですね。行燈皿は文字通り行燈の下に敷いた油受けの皿です。高台も省かれたり、平で縁のみが立った安定性に優れた形状です。絵柄は花や鳥のほか、舟や人物など多岐にわたります。
 食事を盛る、油を受ける、そんな実用の本位の器にも日常の楽しみを当時の人たちは求めていたのでしょう。
 時代劇で水戸黄門一行が宿泊する旅籠の御膳の上や、大岡越前の居酒屋の場面に登場しても不思議じゃない器たちですね。

 当時の陶工・職人が勢い良く筆を走らせた線を見ていると、その息遣いが伝わって来るように感じます。器の前で耳を澄ませば、土を掘り、土をこね、ロクロを回し、窯を焼いた先人たちの声が聞こえてくるようです。

 「たくさんあふれる日常過ぎるものは、意外と後の時代には残りにくい」とは学生時代の博物館学の教授の言葉ですが、この瀬戸の絵皿も意外と瀬戸には残っていない、見る機会がないもののように思います。展示点数はあまり多くありませんがいい展示でした。

 瀬戸蔵ミュージアムで12月1日まで。

20x20.gif
20x20.gif

●ご注意●

 メールマガジン「瀬戸だより」の内容のすべてあるいは一部をホームページ・ブログ等への無断転用を禁止します。
 最近無断で当メールマガジンをそのまま転載しているブログ等があるようです。無断転載については、メールマガジンの配信停止などの措置をとらせていただく場合もあります。
 また、そのようなサイトは当店とは一切関係ありませんので、ご注意ください。

20x20.gif
amazon_link.gif
20x20.gif

20x20.gif

メールマガジン「瀬戸だより」!

メールマガジン「瀬戸だより」瀬戸のこと、せとものの話題を2006年のスタート以来、休まず毎週土曜日お届けしています。せとものについて知りたい、瀬戸を訪れてみたい方はぜひどうぞ!!
登録はこちらから‥‥

mglogo_c2.gif

『瀬戸だより~せとものについて話しませんか~』(ID:0000198183) 読者登録解除フォーム
メールアドレスを入力してボタンを押すと登録・解除できます。

登録フォーム
解除フォーム



20x20.gif
20x20.gif
20x20.gif
20x20.gif
20x20.gif

20x20.gif
20x20.gif
20x20.gif
20x20.gif
20x20.gif

20x20.gif
20x20.gif
20x20.gif
20x20.gif
20x20.gif