瀬戸だより 361 of せとものの話をしませんか〜加藤兆之助商店〜

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 瀬戸だより ~せとものについて話しませんか~

361号「物原」という話

2013/05/18発行



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瀬戸には古い窯跡がいっぱいです。

 今週は初夏の日差しを感じる一週間でしたね。連休に畑に蒔いた種が一斉に芽を出し始めました。同時に雑草も‥‥。一番気持ちのいい季節です!

 「物原」という言葉があります。「ものはら」。

 昔の窯は穴窯であったり登り窯であったりと山の斜面を利用して造られました。焚き口が一番低い場所で、炎と熱は山の傾斜にそって窯の内部で上に向かっていく構造です。窯がそういう場所にあれば、陶器を作る作業場もその周りに造られることになります。
 窯から出た品物は今もそうですが「検品」され、不良品(割れたり切れたりしたものなど)は分けられ廃棄されます。現代ならば産業廃棄物として適切な処理がされます(リサイクルへの取り組みも一部であるようですが)。しかし、昔々はそんな規制もありません。窯のある山から近くの谷や窪地に捨てられていました。窯が長く使われていくにつれ谷や窪地は廃棄された陶器で埋まっていきます。時には窯の修復が行われ、古い窯の部材も捨てられます。谷や窪地が埋まるまで、もしくは窯自体が廃棄されるまでまるで陶器の破片などが地層のように積もり積もっていくのです。
 その谷や窪地に廃棄されてできた陶器の層を「物原」と呼びます。

 もともと廃棄されるべくして捨てられた陶器ですので完璧な出来なものは出てこないのですが、そこで発掘される陶片はそこの窯でいつ頃どんな品物が作られていたかがわかる貴重な資料の宝庫です。物原はせともの作りの歴史のタイムカプセルみたいなものですね。

 一昔前は大雨の後などは川沿いに山に入って行く、物原から流れ出た陶片などを拾うことができたとよく聞きます。今は勝手に山に入ってそんなことをするなんて出来ませんね。いい時代だったようです。
 まだまだ瀬戸の山にはまだ知られていない物原が多く埋まっているんでしょうね。

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