瀬戸だより 355 of せとものの話をしませんか〜加藤兆之助商店〜

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 瀬戸だより ~せとものについて話しませんか~

355号 「普通に扱うこと」という話

2013/04/06発行



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こういった手付きの鉢もこう持ってはいけません。壊れます。

 桜もなんとか散らないまま、この週末を迎えています。今週は入学式という学校も多かったですね。来週初めは瀬戸市内の小学校が入学式。天気が荒れるという予報もあるようですが、もう少しだけ桜に頑張ってほしいものです。

 今週は陶祖800年祭で公募された「藤四郎トリエンナーレ」の審査がありました。この公募展は瀬戸の鉱山で参加者が自ら原土を採取して製土して作品を作るというユニークなものです。
 原土の採取に参加したのが232名、実際に出品したのが117名ということなので、ほぼ半数が出品に至らなかった模様です。
 実際に土を使える状態までに製土した経験がある作家は現代では少ないと思います。その中で半数が作品に仕上げるところまで完成させた、また作品は完成できなかったとしてもそういった得がたい経験ができたというのは今後の制作において大きな意味を持つと思います。
 展示は4月20日~5月26日まで瀬戸市美術館。とても楽しみです。

 さて、本題。
 以前、どこかのサイトでこんな話を読みました。
 器の取り扱い方についてお客様から聞かれて「普通に扱っていただいても問題ないですよ」と答えたところ、すぐに破損・修理になったという話です。器といっても漆塗りの器の話でした(リンクしようと思いましたが、ホームページを失念してしまいました)。縁だけを持つようにした結果の破損でしたが、「普通」はそんな持ち方はしないのが常識。普通が通じなくなりつつあるというような内容でした。

 漆や木製品に比べれば丈夫に見える陶器でも持ち方というものはあります。かつて、茶道や華道を習う人が多い時代にはそういったことは常識としてしっかり身に着けていたことだと思います。例えば、花瓶の装飾として付けられている「耳」とかは(たとえそれが持ちやすそうに見えても)そこを持つようなことは「普通」はしちゃいけません(と言うか、絶対いけません)。また、菓子鉢などで「手」が付けられているものでもその手は装飾であり、それを持って運んではいけないのです。陶器の扱いを少しでも知っていれば、普通のことであり、常識的なことなんですが、お客様がふと手に取られるときに「あっ!」っと驚くことがたびたびあるのです。
 普通に陶器を扱うようにということがもう普通じゃなくなっているんですね。PL法施行以来、製品に添えられるカードに「この製品は花瓶です。食器として使用しないでください」などと書かれていたりします。何か、消費者のための法でありながら消費者をバカにしているような印象を持っていましたが、それもしょうがない時代になってきているのでしょう。
 茶道・華道人口の減少というなかで、作り手であったり、私たちのように陶器に関わる仕事をしているものが、(特に次の世代となる子どもたちに)伝えていかなければならない部分なんでしょう。

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