瀬戸だより 343 of せとものの話をしませんか〜加藤兆之助商店〜

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 瀬戸だより ~せとものについて話しませんか~

343号「古瀬戸の時代を学んできた」という話

2013/01/12発行



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瀬戸蔵ミュージアムの「瀬戸電」。

 年末から見に行きたかった瀬戸蔵ミュージアムの「古瀬戸の誕生-「陶祖藤四郎」伝説とその時代-」を見てきました。毎度のことなんですが、いつもギリギリですね(展示は14日日曜まで)。

 古瀬戸。せとものの周辺ではよく耳にする言葉ですが、自分自身その意味は曖昧なところもありました。
 「古瀬戸」は鎌倉時代初めから室町時代中頃まで(12世紀末~15世紀後半)瀬戸窯で焼かれた中世唯一の施釉陶器の総称。この瀬戸で施釉陶器という現代に続く技術が始まったという歴史にもっと誇りをもってもいいんじゃないかと思います。

 土器、須恵器の時代は焼き締めたのみで釉は掛かっていませんでした。やがて窯が進歩して高温で焼かれるようになると素地の表面についた灰が溶け、焼き上がった陶器はその部分がガラス質にコーティングされ美しく、丈夫になることを知ることになります。そうなれば、意識して灰を被るようにする、さらには釉として全体に施すことになっていったんでしょう。現代に続く、灰釉のスタートですね。

 今回の展示は瀬戸、そして周辺の東濃、猿投、常滑という当時の生産地のものも並べられています。展示パネルを見て改めて気づいたのは瀬戸を含むこの産地は東濃から知多半島の先まで縦一列に南北に継って並んでいることです。猿投ではじまったという日本の窯業が粘土の層などの条件に沿いながら技術が広がっていったのではないでしょうか。

 古瀬戸と呼ばれるものを実際にまとめて見ると宗教的な祭器、中国の陶器のコピー、そして日常の器など、その時代ごとに変化はありますが、確実に技術が高められていくのが感じられます。

 この時代は陶祖・藤四郎が宋(中国)から進んだ技術を瀬戸にもたらしたとされる時期を含んでいます。これは今回の展示のテーマにもなっています。道元にしたがって宗に渡ったという当時の記録が残されていないなど謎の多い陶祖ですが、今回の展示でも古瀬戸の時代の中で突然技術が高められたり、中国技術の影響が現れていないなど陶祖は伝説としての研究対象と考えています。古瀬戸という新しい陶器技術の誕生、そしてそれを受け継いでいくという歴史の中でそのルーツとしての陶祖像が藤四郎伝説として後年形成されたようです。

 瀬戸蔵ミュージアムの企画展。毎回、興味深いものが多いのですが、企画の展示スペースが小さすぎるように感じます。常設部分を含めて大人500円はいいですが企画部分のみを見たくて行く時の500円は‥‥。今回、年間パスポートが1500円で用意されているのを見つけて早速申し込みました。今年は瀬戸蔵ミュージアムにさらに気軽に足を運べそうです!

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