瀬戸だより 310 of せとものの話をしませんか〜加藤兆之助商店〜

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 瀬戸だより ~せとものについて話しませんか~

310号 「陶器を丈夫に~玉渕」という話

2012/05/26発行



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縁が丸く丈夫になってます。

 月曜日の金環日食はご覧になりましたか?最初は雲があり心配していましたが、日食が始まると雲もなくなり素晴らしい日食を見ることができました。感動的なものでした!
 今回は金環日食の美しかった縁にちなんで、瀬戸の器の「ふち」の話を。

 以前の「瀬戸だより」で取り上げたことがあったかと思いますが、瀬戸には「本業と新製」という言葉があります。他の産地では聞かないようで、瀬戸独特の言い方のようです。
 瀬戸は日本で最も早くから施釉した陶器が作られてきた土地です。陶器の代名詞「せともの」と呼ばれるほど、普及していきます。しかし、江戸時代に九州で磁器の生産が本格的に始まるとそのシェアは奪われていきます。そこで磁祖・加藤民吉が九州に渡り瀬戸に磁器の製法を持ち帰り、瀬戸でも磁器の生産が始まります。それ以後、瀬戸の元々の陶器を「本業」、新しく始まった磁器を「新製」と呼び瀬戸では区別してきました。

 陶器と磁器の違いは何でしょう?一番の違いは硬さでしょう。指で弾いた時、磁器は高い澄んだ音がし、陶器は低い音がします。それは原料の違い(陶器は土、磁器は石の粉)、焼成の温度の違いから来ることでしょう(素地の吸水性の違いともなります)。硬さは丈夫さともイコールです。一般的には磁器のほうが丈夫とされます。

 陶器も丈夫に使いやすくするため様々な工夫をしてきました。そのひとつに「玉渕(玉縁)」という技法があります。一番器で欠けやすい弱い箇所は口元、器のふちになります。ロクロで縁を作る際に口元で一度折り返して、丸みと厚さを持たせたものを玉渕。器全体を軽くするため厚みを薄くしても、口元だけを厚くして丈夫にするわけです。
 現代では実用的な強度を出すためと言うよりも器の口元にデザイン上のアクセントを持たせる装飾としての役割が主でしょう。
 素朴な瀬戸の日用雑器の特徴の一つでしょう。

2012/05/26

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