瀬戸だより 302 of せとものの話をしませんか〜加藤兆之助商店〜

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 瀬戸だより ~せとものについて話しませんか~

302号 「陶祖は生誕800年」という話

2012/03/31発行



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陶祖を祀る陶彦社の陶製狛犬。

 桜が咲き始めたというニュースが聞かれ始める時期になりました。今年は遅れ気味、瀬戸市内の桜もまだまだ‥‥という感じでしょうか。明日からは4月、いよいよ春に本格突入ですね!

 4月になれば、瀬戸では「陶祖まつり」がありますね(4月14-15日)。

 今週、組合から一冊の本が届きました。「せと狛犬物語」。瀬戸の陶祖・加藤四郎左衛門景正(藤四郎)と狛犬についての物語が楽しい挿絵とともにわかりやすく書かれています。
 絵と文字の雰囲気から子ども向けの絵本のようにも感じますが、読んでいくとなかなか大人でも読み応え充分でした。
 磁祖の民吉については時代も江戸時代で資料もあり、また物語性もあり舞台になったりと知られていますが、陶祖・藤四郎については口伝が多く意外とこうした一般向けにわかりやすいものは少なかったように感じます。


 鎌倉時代、僧・道元とともに宋にわたり、最先端の製陶技術を学び帰国、長年中国に似た陶土を求めて日本中を訪ね歩き、瀬戸・祖母懐の地で探し求めた土に出会い、瀬戸に進んだ製陶技術を広めた‥‥というのが、陶祖の物語のあらましです。この本にもありますが、他にも諸説はあるようです。
 磁祖の民吉と違い資料が少ないのが陶祖でので、以前の「瀬戸だより」にも書きましたが、中には存在自体を疑問視する説(加藤唐九郎氏など)までもあるようです。私自身は誰か瀬戸に技術を伝えた人物は確実にいるように思います。陶祖・藤四郎が道元とともに行動したせいなのかはわかりませんが、瀬戸には曹洞宗のお寺が多いような気がします(うちもそうだ)。

 狛犬については深川神社に藤四郎が奉納したという陶製狛犬が紹介されています。これは戦前は国宝とされていたもの(戦後は重要文化財)。阿吽の二体あるはずの狛犬、ここに残るのは「ウン」の一体のみ、しかも足が一本欠損して木で修復されています。「ア」の方は行方不明です。盗まれたのか、壊れてなくなったのか‥‥そのあたりを調べたり想像したりするのも瀬戸の歴史ロマンの1つになるかもしれませんね。まさか、最初から一匹だった、なんてことはないでしょう。ある日、どこかで発されたりするといいですね。

 瀬戸の「陶祖まつり」、今年から3年間は「陶祖生誕800年祭」として藤四郎の偉業をあらためて思い起こすものになるようです。
 陶祖まつりのホームページにも様々な催しが紹介されていますが、個人的には「新進作家による器のおもてなし」というのが面白そうで出かけてみようと思っています。

  今年の桜は遅れ気味。昨年は陶祖まつりの頃でもまだ桜が残っていたようです。楽しみな春です。

2012/03/31

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