瀬戸だより 299 of せとものの話をしませんか〜加藤兆之助商店〜

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 瀬戸だより ~せとものについて話しませんか~

299号 「あれから一年」という話

2012/03/10発行



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一日も早く平穏な日々が戻りますように。

 今週は目が少しかゆく感じます。マスクをかけた人も多くなってきました。春らしくなって来ました。

 明日は3月11日。あの日から一年です。
 東北地方を中心に多くの犠牲者と甚大な被害をもたらした東日本大震災。
 昨日あたりからテレビ・新聞など様々なメディアでも特集が組まれ、あの時そしてその後の一年を振り返っています。
 その時は遠く離れたこの瀬戸でも揺れを感じるほどでした。ほぼ6年間休まず毎週お届けしてきたこの「瀬戸だより」も震災直後は唯一お休みをいただきました。
 被害に遭われた方、今も避難生活を続けられる方にはあらためて御見舞申し上げます。

 私の瀬戸窯業高等学校専攻科時代の同期が福島・浪江町の大堀相馬焼の窯元であり、地震の被害を受け、その後の原発事故により避難生活を余儀なくされたこと。また、夏に無事再会することができたことなどは「瀬戸だより」でもお伝えしました。
 窯元の数も20数軒と産地としては大きくはありませんが、320年という歴史ある産地。福島第1原発からはわずか10キロ弱ということで、もちろん今も自由に立ち入ることはできません。立ち入れないということからなのか、周辺の益子・笠間などの産地より情報も少ないように思います。
 県内外に窯元はバラバラに避難していました。

 大堀相馬焼の特徴の一つは「青ひび」と呼ばれる貫入の入った淡い青色の釉。これは浪江町内で産出される砥山石(とやまいし)によるところによるものです。聞くと砥山石に他の石の成分を混ぜるだけで特徴ある釉が調合できるということで、大堀相馬焼にとっては欠くことのできない原料です。しかし、この砥山石は放射性物質の汚染により使用ができなくなりました。

 今、大堀相馬焼は福島・二本松市内に共同の作業場を作り、各窯元を呼び戻し再び生産活動を再開しようとしているそうです。全く同じとはいかないものの、砥山石は他の原料で置き換え、似た雰囲気を出せるように調合できたようです。

■伝統産業の灯消さず 雄勝硯や大堀相馬焼、仮設事業所で再開(日本経済新聞)

■おおぼりそだてブログ

 その土地でその焼き物が根付いているというのはそれ相応の理由があるはずです。土や原料の要素がその産地の特色を与えているとも言えます。昔から技術を守り、連綿と続く歴史ある伝統工芸が原発事故で消えてしまうというのはあまりにも残念。いつか浪江の地に戻り本来の伝統的な原料での生産に戻れることをお祈りいたします。

2012/03/10

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