瀬戸だより 288 of せとものの話をしませんか〜加藤兆之助商店〜

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 瀬戸だより ~せとものについて話しませんか~

288号 「サンタの赤を見て思う」という話

2011/12/24発行



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鉄赤茶碗

 クリスマスイブです。干支置物・御題茶碗の納品ピークも過ぎてちょっとほっとしているところです。今夜、忙しいのはサンタクロースですね。
 サンタの服といえば赤ですね。昔、コーラのポスターに描かれたサンタが赤い服を着ていたのが「赤いサンタ」が広まるきっかけだったとか。雪の夜でも目立つ服ですね。

 陶磁器にも赤い色はあります。楽焼の赤「赤楽」がまず頭に浮かぶという方も多いのではないでしょうか。赤土を素地として低火度で焼き上げたものです。昔は有毒な鉛を含む釉薬が使われていました。最近は鉛に対しての規制が大変厳しくなっていますので、無鉛の釉に置き換わっています。風合いなどが違う、という話も聞きましたが今は遜色ない出来になっています。
 「赤絵」の赤というのもありますね。焼きあげられた磁器の表面に呉須の用に鉄(酸化第二鉄)を含む顔料で線を描き焼き上げる上絵です。有田など九州の産地が有名ですね。
 同じく赤い色で絵を描く技法に「釉裏紅」があります。こちらは上絵と違い素焼きの素地に線を引きその上に釉を掛け還元で焼成します。赤絵とは違い鮮やかな発色が特徴です。実は私の瀬戸窯業高校専攻科時代の卒業研究のテーマにしたのが釉裏紅でした。顔料もともかく、掛ける釉のわずかな調合の違いで赤だけでなく紫がかったり、グリーンが出たり、滲んだりと変化に富んだ(ある意味不安定な)ものです。それを表現に生かした作家さんもいらしゃいます。そして、同様に銅の赤い発色を釉全体にしたものが「辰砂」となります。こちらも鮮やかで燃えるような赤です。
 鉄で赤い色を出したのが「鉄赤」という釉。銅の赤に比べると落ち着いた赤です。当店でも鉄赤の抹茶茶碗を扱っています。作っていただいている窯元に聞くと織部や志野に比べると「あまり売れない」と聞きますが、うちのお客様には好評です。お茶のグリーンが沈んだ赤に映えるようです。

 釉薬の赤。中国の陶磁器には銅の発色のものが多く感じますが、日本では主流ではなかったように感じます。侘び寂びに価値観を見出すお茶の文化の中では銅の鮮やかな赤よりも、赤楽のような落ち着いた赤が好まれるのでしょうか。
 一言に赤い釉薬といっても、様々な赤があり様々な好みがあるようです。

 明日の日曜日は今年最後の新城・のんほいルロット軽トラ市。当店も干支置物など準備して参加の予定です。が、天気予報は今夜雪の予報も‥‥。積雪や凍結があったり、高速道路に規制がかかった場合はちょっと新城までたどり着ける自信がありません。当日不参加の可能性も‥‥あるかもです。
 厳しい寒さが続きます。どうぞご自愛ください。

2011/12/24

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