瀬戸だより 271 of せとものの話をしませんか〜加藤兆之助商店〜

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 瀬戸だより ~せとものについて話しませんか~

271号 「釉薬を買ってきた」という話

2011/08/27発行



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これは織部の釉薬。灰色が参加焼成後はあの緑に。

 なにかまだ8月なのに秋のような感じすらします。昨年は猛暑のせともの祭でしたが今年は多少は涼しくなるのでしょうか。駅前ビルのパルティ瀬戸にも恒例の「せともの人形」の展示が始まりました。まつり気分が高まってきました。
 せともの祭に向けていろいろな商品が入荷しています。普段から当店で扱っているものの他、お値打ちにお買い求めいただけるようなものも用意しています。また、昨年も少しだけ並べましたが、自作の器も準備しています。昨日も窯を焼いていました。お祭までにもう少し焼ければと思います。ただ、渋入り貫入の黄瀬戸などもあり、後処理を考えると来週いっぱいがリミットのようです。
 そんな作業していたところ、釉薬が足りなくなり、久しぶりに釉薬屋さんにお世話になりました。


 釉薬は草木の灰や様々な原料を混ぜて作り手が独自に工夫して作り上げていく‥‥というのが本来と思います。作家さんや窯元のを訪ねると、工房の片隅や軒下などで「ゴロゴロゴロゴロ」と音を立ててポットミルが回されているのをよく見かけます。ポットミルというのは釉薬の混合・粉砕を行うもの。白い磁器製の筒状のポットをモーター動力の架台に載せてゴロゴロと回します。ポットの中には調合して量った各種の原料を磁器製の玉と一緒に入れてあり、独自の釉薬を作るには欠かせない道具といえます。
 工房の片隅からこのポットミルの回る音が聞こえたら(それはかなり大きな音です)、自前の釉薬の調合にこだわっている工房と思ってくださいね。


 しかし、なかなか個人の趣味であったり逆に生産量の多い窯元では釉薬を作る作業もたいへんです。そんな時は釉薬を作ってくれる「釉薬屋さん」は大きな手助けになります。安定した釉薬をいつでも用意してくれます。昔と比べると瀬戸でもその数は減っていると聞きますが、影で陶芸・窯業を支えるどこの産地でもなくてはならない仕事です。瀬戸の街で釉薬の入ったポリタンクをいくつも積んだ軽トラックなどを見かけます。
 ‥‥ということで、うちにも注文していた釉薬が一斗缶に入って届きました。時々お願いする釉薬屋さんは個人からも気軽に注文を受けていただけます。一斗缶ですから18リットル。今回は三種の釉をお願いしましたので一斗缶3つ。自分が使うペースを考えるとこれでもかなりの量ですね。


 本当は釉調合の計算してテストピースを作ってオリジナルを‥‥という気持ちはあるのですが、なかなか時間がなく思うに任せません。
 瀬戸に住んでいると釉薬や土などの原料、窯をはじめいろいろな道具類が入手が簡単です。そんな店には気軽に相談にのってくれる方がいらしたりと、陶器作りには(当たり前ですが)恵まれた環境です。産地から離れた場所での陶芸は大変と思います。インターネットでどんなものでも気軽に入手できる時代ですが、やたら重いものが多いのが陶芸関係、輸送を考えても‥‥。そういった環境も瀬戸という産地の「伝統」という事でしょう。


 28日の日曜日は新城のんほいルロット軽トラ市。個人的な理由で9月・10月は軽トラ市を当店はお休みします。11月は出店の予定です。よろしくお願いします。

2011/08/27

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