瀬戸だより 254 of せとものの話をしませんか〜加藤兆之助商店〜

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 瀬戸だより ~せとものについて話しませんか~

254号 「茶碗をしばる」という話

2011/04/30発行



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こんな感じにしばる。

 ゴールデンウィークです。どこかに出掛けるもよし、家でのんびりするもよし…皆さんはどうお過ごしでしょうか?

 被災地では仮設住宅の建設が始まったというニュースも聞こえてきました。阪神の震災の時もそうでしたが、仮設住宅の生活が始まるとそこで使う食器が必要になります。先日、組合からも呼びかけがあり、寄付できる陶器のリストを提出しました。被災地のどこかで少しでもお役に立てればと思います。
 その際、倉庫に入りご飯茶碗をしばり直す作業をしていました。せともの屋という仕事をそれなりに長く続けていますが、このご飯茶碗をしばるというのはなかなかうまくなりませんね。もともと、うちの店がご飯茶碗を多く扱う機会が少ないというのも上達しない理由なんですけど。

 何も包まないままのご飯茶碗を10個くらい重ねて、よくあるビニールの紐でしばる……言葉にすれば簡単に聞こえますが、これがコツのいる作業なんです。これが皿だったり、茶碗であっても紙一枚で包んであれば簡単にしばれるのですが‥‥。
 まっすぐにバランスよく茶碗を積み上げて両手で紐を持って上からぐっと押さえるようにかけて(※)下の茶碗の高台に回して交差し、再び上に回す(※)。それから、全体を横にして胴回りに紐を回してギュッと絞めるようにしてしばると完成。文章で書くとなかなかややこしくなってしまいますが、特に(※)のところ、油断するとバランスを崩して「おっと危ない!」となったり、ガラガラガッシャンになってしまいます。
 以前、そんな私の作業を見ていた作家さんから「危なくて見てられない」と言われてしまいました。昔はご飯茶碗をたくさん作っていたということですから、本当に見てられなかったと思います。

 現在ではビニールの紐が使われますが、昔はわらをなった縄を使っていました。梱包材料は今ほどいいものがなかったわけで、そのころは荷造り専門の職人たちが活躍していました。専門職だったわけです。

 以前、窯垣の小径のイベントの際に昔の職人仕事をアレンジしたゲームがありました。丸い穴から薪を投げ入れて奥の的に当てるゲーム。これは昔の薪で焼いた登り窯の仕事をテーマにしたものです。そんなゲームの中に重ねたご飯茶碗を紐でしばるというものがありました。はじめてチャレンジする人は悪戦苦闘。そんな中で昔、窯で働いていたという女性が見事な技を披露していました。素早くしばり、結ぶときにはくるくると回すパフォーマンスまで!まさに職人仕事!
 案外、このゲーム面白いかもしれませんね。陶器の産地のイベントとかにはいいと思いますね。皆さんも家の茶碗で挑戦してみては!

2011/04/30

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