瀬戸だより 253 of せとものの話をしませんか〜加藤兆之助商店〜

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 瀬戸だより ~せとものについて話しませんか~

253号 「落武者を思う」という話

2011/04/23発行



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こいのぼりの揚がらない瀬戸市旧市街。

 瀬戸に限らず明日は統一地方選挙の投開票というところが多いのではないでしょうか。瀬戸の街も市長・市会議員候補合わせて40台近くの街宣車が市内を走りまわって、それはそれは賑やかな一週間でした。どの候補が当選しても市民のために頑張っていただきたいものです。今私たちがすべきことは一票を無駄にせず投票することですね。

 さて、4月も後半に入りゴールデンウイークも目前です。今年は震災で被災された方はもちろん、被災地以外でも旅行や外出を控えがちになるのではないでしょうか。
 そろそろ鯉のぼりが空を泳ぐ季節です。ところが瀬戸では鯉のぼりを上げない、上げてはいけない地区・家があります。その話は4年前の「瀬戸だより」にも一度取り上げました

 時は戦国時代。瀬戸へ敗走してきた13人が今の十三塚町で自害(その墓があったのが地名の由来)、残ったひとりを墓守とこの戦を伝えるために逃がしたのを瀬戸の旧市街・宮脇で土地の人に討たれたということがあったようです。その後、その一族の男の子が育たないことが続き、落武者のたたりということで手厚く葬り、端午の節句を一切行わなくなったそうです。かく言う我が家もご先祖さまがその落武者に関わったようで、まったく端午の節句を行いません。

 前回記事を書いてから、我が家以外にも今も端午の節句を行わない家が他にないか探してみたりしました。また、先日はツイッターを利用して情報を集めてみたりしました。結果、やはりそんな家は他にもあるようです。旧市街、宮脇あたりや瀬戸川を挟んで南側でも同様な家はあるようです。そして、墓のあった十三塚周辺でも鯉のぼりを上げない地区があるということです。比較的最近に何かの工事で移転されるまでその墓が存在していたようです。
 端午の節句をしない家でもその基準はまちまちのようで、うちのように全く行わない家もあれば、外から見えない範囲で飾ってもいいという家もありました。

 瀬戸周辺では隣町・長久手町に古戦場があるように戦国時代にはかなりの戦に巻き込まれたようです。瀬戸市内には他にも菱野地区の「おでく」という祭も村人に討たれた武者に由来するようです。
 瀬戸も他から移り住む方々も増えてきました。こういった言い伝えなども少しづつ無くなっていってしまうのかなとも思います。

2011/04/23

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