瀬戸だより 230 of せとものの話をしませんか〜加藤兆之助商店〜

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 瀬戸だより ~せとものについて話しませんか~

230号 「ハンス・コパー展は見に行くべき」という話

2010/10/30発行



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ぜひ見に行くべき!

 急に冷え込みました。風邪が流行っているようです。今週末は台風も本州に近づいていますね。家で暖かく過ごすのがいいようです。
 瀬戸も秋を越えて一気に初冬の雰囲気になってきました。今年は日本の各地でクマが人里まで降りてきて問題になっているようですが、瀬戸でもすでに何度もクマが目撃されたりしています。海上の森や猿投山など山歩きにはいい季節ですが、控えたほうがいいようです。

 先日、多治見市の岐阜県現代陶芸美術館で開催中の「ハンス・コパー展 ~20世紀陶芸の革新~」を見てきました。

 ハンス・コパーはバーナード・リーチやルーシー・リーとともに20世紀の陶芸の歴史に名を残す作家です。ドイツで生まれ、戦中のユダヤ人に対する迫害から逃れるためイギリス・ロンドンに亡命します。戦後、やはりオーストリアから亡命していたルーシー・リーと出会い、陶芸の道に進みました。
 今回の展示でもルーシー・リーとの共同制作された作品や参考展示としてルーシー・リーの作品も何点か展示されていました。

 長年、陶器にかかわる仕事をしていてもなかなか海外の作家の作品を見る機会というのはありません。巨匠と呼ばれる作家であっても、見る機会も、意外と知る機会さえの少ないのではないでしょうか(私はそうです)。
 ハンス・コパーの作品の多くはロクロを使って(展示の解説に短期間でロクロの技法を取得したエピソードが書かれていました)つくったパーツを組み合わせシンプルながら個性的な形状の作品を作り上げたものです。化粧土を施すのも、釉薬を塗るのも刷毛が使われ(このあたりはルーシー・リーと共通)素地の肌と相まった独特な風合いになっています。
 作品の大小、サイズにかかわらず迫ってくるような存在感。小さなさりげない作品からも作家の存在・息づかいが感じられました。一見不思議で不安定にに感じるような形状なのに(実際、補助の支えをされて展示されているものも多かった)、自然と気持ちが安らいでくるような安定感。展示室の空間のなかで作品からコパー自身が語りかけてくるような気持ちになりました。
 久しぶりに高揚感を感じる展示を見た気がします。

 コパー展の会場から出たところで、学生さんたちの作品を展示していました。これもまた興味深く拝見。若い人たちの作品はエネルギーというか陶芸に対しての純粋な思いとかが伝わってくるようで‥‥いいですねー(「若い人たちの作品」なんて自然に言えるようになっちゃった。年とったなー)。
 とにかく、ハンス・コパー展はおすすめです。11/23まで。

2010/10/30

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