瀬戸だより 228 of せとものの話をしませんか〜加藤兆之助商店〜

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 瀬戸だより ~せとものについて話しませんか~

228号 「トンボはロクロで目を回すか?」という話

2010/10/16発行



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こんな形の道具がトンボ。
これに持ちやすく、はかりやすくするための柄をつけて使ったりする。

 瀬戸も過ごしやすくなってきました。赤津の山に出かけると栗が落ちていました。山はすっかり秋です。
 先週末の瀬戸はさまざまなイベントで盛り上がりました。せと・あとりえ参道や窯垣の小径まつりなどなど。土曜日はあいにくの雨(本当に土砂降りでした)で出展者・来場者ともにたいへんだったようです。日曜はからりと晴れ上がり秋空の下たくさんの人でにぎわいました。私もあちらこちらを見て楽しませていただきました。

 作家さんの陶房、窯元さんの仕事場を訪ねるとロクロの周りでトンボを見ることができます。トンボ‥‥瀬戸は自然の多いところだから作業場にトンボが迷い込むことも多いだろうし、ロクロの回転にトンボが目を回すことだってよくあるかも‥‥というのは冗談で「トンボ」はろくろで器を作るときに使う道具の名前です。

 削りだした竹に竹ひごを差し込んで十字の形にしたものです(毎回思うのですが、ものの形を文で伝えるのは難しいです)。昆虫のトンボの姿に似ていますね。ロクロで作った器が決められたサイズに出来ているかを確認するために使います。縦の竹の長さで器の内側の深さを、横に出ている竹ひごの長さで器の口径を測ります。
 ロクロで土を伸ばしヘラで形を整え、最後にすーっとこのトンボを形作った器の上に‥‥。熟練のロクロ名人たちはサイズの確認をすればほとんど修正することなく器を完成させていきます。念のためにトンボをあてました‥‥という感じです。

 私の学生時代にロクロの授業では、同じ形の湯呑みを100個とかの課題もよくありました。名人のロクロのようにトンボを当てるとぴたりとしたサイズに‥‥ということはなくちょっとだけ小さいとか、大きくなりすぎたとか、深かった浅かったとか、修正が必要だったり作り直さなくてはならなかったり悪戦苦闘したのを思い出します。

 作る器の形・サイズの違いによってこのトンボも別々の物が必要になるので、さまざまな器を作る作家さん・職人さんはたくさんのトンボを用意しなくてはいけません。逆に見ればロクロの周りや陶房にトンボの群れがいるような作家さん・職人さんはそれだけ多くの種類の器を普段から手がけているという証拠にもなるわけです。

2010/10/16

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