瀬戸だより 213 of せとものの話をしませんか〜加藤兆之助商店〜

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 瀬戸だより ~せとものについて話しませんか~

213号 「『ぬた』もしくは『どべ』」という話

2010/07/03発行



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本文とは関係ないですが、瀬戸の古い煙突。

 7月です。今年も折り返したわけです。梅雨明けまではまだ多少かかるようですが、晴れればもう真夏の日差しです。

 さて、粘土で形を作る際に、(たとえばコーヒーカップに取っ手をつけるとか、いろいろな装飾を別に作って組み合わせるとかに)接着剤代わりに使うのが「ぬた」もしくは「どべ」と呼ばれるもの。使っている粘土のくずとかを水で溶き、とろとろのジェル状にしたものです。
 つける側とつけられる側にくしやへらで傷を付けて、ぬたを筆などで付けて押さえるようにくっつける。こうすると乾燥途中などで外れたりせず確実にくっつきます。
 また、ロクロをひく時にも使います。すべりをよくするために水を使いますが、使いすぎると切れの原因になったりします。そこでロクロをひくときに出てくる「ぬた」(もしくは「どべ」)を水の代わりに使うといいといわれます。
 カタログなどで見るとロクロの周りのカバーを「どべ受け」と呼んでいますね。「どべ」が他に散らないようにするものですね。

 この「ぬた」について調べていたら、どうも「どべ」と呼んでいる地域のほうが多いようです。自分は自然に「ぬた」という呼び方を身に着けていましたので、瀬戸周辺では「ぬた」(「のた」とも聞く)が使われるような気がします。
料理で「ぬた」といえばとろみのある味噌などを溶いたものになるのですが、たぶん語源も同じじゃないかと思います。

 「どべ」‥‥瀬戸や名古屋あたりで「どべ」といえば、「びり」「最下位」の意味を持つ方言になります。「うちの子、運動会ではどべばっか(うちの子どもは運動会ではびりばかり)」とか「いつも成績はどべさん(いつも成績が後ろから三番目)」なんて使います。これはあまりに普通に使われている言葉なので方言という意識がない人も多いように思います。タレントの青木さやかさんをテレビで見ていると、時々「どべ」という言葉を使っているのに気付きます。彼女も瀬戸周辺の出身です。

 「ぬた」にしろ「どべ」にしろ(呼び方はともかく)、粘土同士をくっつけるのには使ったほうがいいことは間違いありません。陶芸教室でお客さんが帰られた後、乾燥し始めたらいろいろな部分がぽろぽろ取れ始めるとかよくあります。焼きあがった後でも取っ手が浮いているとか、使っていたら取れたなんてこともあるようです。

 夏休み、どこかに出かけて陶芸体験ということもあるでしょう。その時は「ぬた」でしっかりと接着しましょう!

2010/07/03

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