瀬戸だより 209 of せとものの話をしませんか〜加藤兆之助商店〜

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 瀬戸だより ~せとものについて話しませんか~

209号 「土を練る」という話

2010/06/05発行



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菊練り。やっぱりうまくないなぁ。

 6月です。何か今年はなかなか暑くならなかったせいか、衣替えと言っても何となくしっくりきません。例年ならば、そろそろ瀬戸は梅雨入りの頃なんですが‥‥。
 それでも子どもたちの学校では週明けにはプール開きが予定されています。いよいよ、夏です。

 最後に土を触ったのはいつですか?

 趣味で陶芸をやっているよという方ならば時々は触る機会があるのでしょうが、そうでなければ子どもの頃までさかのぼらなくてはいけないかもしれません。
 陶器作りの基本というのは土を練るということではないでしょうか。ロクロであっても、手びねりであっても、陶器を作るには土を練る準備が欠かせません(型に鋳込みで、という場合はちょっと違いますが)。
 土の固さを均質にするためには「荒練り」、そして土のなかに含まれる空気を抜くための「菊練り」というのが基本です。菊練りの上手な人を見ていると本当にきれいです。練っている土が本当に菊の花のように見えてきます。作業する姿もリズミカルで気持ちいい。

 陶芸を学んだ学生時代は、全く何もできないままの入学したので、この「土練り」が最初の大きな壁でした。荒練りはともかく、菊練りの空気を抜く作業は手品を見るような感じでした。見よう見まねながらがんばって菊練りをしたものを、立に横にとシッピキできると土の中に小さな空気の粒が点々と‥‥。またやり直し、次もやり直し、またまたやり直し‥‥もう、たいへんだったのを思い出します。

 もちろん土を練るための機械、「土練機」というのもあります。どんどん土を入れると端の15cmくらいの円い口から、ちょうど歯磨きのチューブからニューっと歯磨きが出てくるように練られた土が出てきます。また、「真空土練機」となれば練りながら空気も抜いてくれる!
 実は学校にあった土もすべてこの真空土練機で練られたものでした。すぐロクロでもなんでも使える土だったのですが、手で練り直すように指導されていました。土を練るという作業は先に書いたような目的だけでなく、土の固さを確認したり、土の特徴を感じ取ったりといったことを学ぶということでしょう。
 さて、当時の私の土練り。真空土練機で練った土に空気が入っていたということは、逆に練っているうちに空気を混ぜ込んでいたということに‥‥。どうにか、土が練ることができるまで数ヶ月かかりました。

 暑くなってくる今の季節、土のひんやりとした冷たさが気持ちいいですね。普段は土に触る機会のない方も、どこかで触ってみてはいかがでしょう。

2010/06/05

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