瀬戸だより 208 of せとものの話をしませんか〜加藤兆之助商店〜

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 瀬戸だより ~せとものについて話しませんか~

208号 「わかりやすい!磁祖・民吉物語」という話

2010/05/29発行



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せともの祭の準備はスタートしています。

 5月も終わりですね。6月に入れば衣替えですが、どうも今年は天候が安定しません。例年よりも夏がまちどうしく感じます。夏よ来い!

 さて、せともの祭といえば瀬戸でもっとも盛大なイベント。今年は9月11日・12日。まだまだ先の話のようですが、準備は着々と進んでいるようです。先日も商工会議所に出かけましたが、入口に「ミスせともの募集」のポスターが貼られていました。

 その瀬戸商工会議所のホームページに「磁祖民吉物語webブック版」がアップされています。せともの祭は瀬戸で「磁祖」と呼ばれる加藤民吉の遺徳をしのぶもの。その民吉の生涯がわかりやすく書かれています。

 Webブック版ということで、もとは以前に印刷されて発行されたものになりますが、これがとても読みやすく、わかりやすい。
 この「瀬戸だより」でも民吉の話はせともの祭が近づくたび何度も取り上げてきました。自分でもその度に調べなおしたりしてきました。最初は一番浸透している「秘伝の技術を入手するための産業スパイ的なイメージ」を私も持っていました。しかし調べるうちに修行先の長崎県佐々町では今でも「民吉もなか」というお菓子があったりと、どうも恨みをかうような修行ではなかった、修行先でも愛される存在だったことは間違いないようです。そのあたりはこの「磁祖民吉物語Webブック版」で解けるのではないでしょうか。

 ただ、一つ不思議に思うのは瀬戸がそれほど知りたかった磁器の製法というのは、九州にとっても他に簡単に教えてはならない「最先端技術」だったことは想像できます。それを伝えてくれたというのは、民吉の人柄やもの作りにかける職人同士の心意気が共感してのことだったかもしれません。
 よく、「陶器の原料は土、磁器の原料は石」と説明されます。九州の磁器を作る陶石は他の地域では簡単に入手できません。技術は伝わったとしても、良質な原料の入手も重要です。瀬戸には陶石の産出がありませんでした。現実に瀬戸に帰ってそのままの技術・原料で同じ磁器が作られたわけでなく、瀬戸の白い土に長石などをブレンドするなど工夫された原料での染付磁器が瀬戸では発達します。石でなく土がベースになるために形状をより自由にした品物も作られ、それが瀬戸染付の特長にもなって行きます。
 民吉の業績は、単に九州から技術を持ち帰ったということだけでなく、それに加えて瀬戸という産地に見合った形にアレンジして発展させたということが重要だったと思います。

 「磁祖民吉物語」。瀬戸の歴史、陶芸の歴史に興味がある方におすすめです。

2010/05/29

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