瀬戸だより 204 of せとものの話をしませんか〜加藤兆之助商店〜

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 瀬戸だより ~せとものについて話しませんか~

204号 「シッタは回る」という話

2010/05/01発行



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乾燥しているシッタ。うちで使ったものです。

 気が付けば5月。寒かった春から初夏の日差しを感じる季節になって来ましたね。ゴールデンウィーク真っ只中、みなさんどうお過ごしのことでしょう。

 さて、今回は「シッタ」というものの話です。
 陶芸をされている方にはご存知の「シッタ」です。ロクロの成形作業で皿や茶碗の底の部分、高台を削り出す時に使用するものです。高台の削り仕上げの作業はロクロの上で(水挽きして、半乾燥状態の)器を伏せて回転させ、カンナで仕上げていきます(抹茶茶碗など、竹のナイフのようなもので仕上げる場合もあります)。ロクロの台の上にそのまま置いてしまえば、せっかくきれいに仕上げた器の口元が傷ついてしまいます。それを防ぎ、器を安定して伏せるために使うのが「シッタ」です。

 産地や作家さんによってシッタもさまざまです。土で作るものですが、素焼きしたシッタを使う産地もあるようです。瀬戸では素焼きしたシッタというのはまず見かけません。ロクロで土を筒状(真直ぐな筒ではなく器の形に上が膨らんでいたりする)にして、半乾きのもの(生シッタという言い方もあるようです)、あるいは乾燥させたものがほとんどです。素焼きしてありませんから、シッタ自体も簡単に削ることができ器にあわせて調整・修正もできます。陶器を学んでいた学生時代はシッタは半乾きで使っていました。乾燥していないシッタは、器との接点も滑りにくく作業がしやすかったと思います。何も知らない学生が半乾きのシッタを使っていたということは、たぶん先生がそう指導していたからじゃないかと‥‥(そのあたりの記憶があいまいです)。ひとつの課題が提出し終わるまで(湯飲みが100とか、決まった形を数作る)シッタが乾かないようにビニールでくるんでムロに入れたりしていました。
 瀬戸の作家さんの仕事場をみていると、数の注文を受けるとシッタをつくり乾燥しないうちに作業をしていたり、ロクロの近くに以前に使った乾燥した土のシッタをいくつも置いてありそれを修正しながら使ったりという様子をよく見ます。

 「シッタ」はもともと「湿台」という字が当てられていたようです。読み方自体は中国か朝鮮半島からきたとも聞いたことがあります。不思議に思うのは、全国の陶器の産地はたくさんあるのですが、シッタはどの場所でもシッタと呼ばれていることです。よく道具の名前は産地によって違ったりします。シッタについてはその作りなど(生だったり素焼きをしたり)さまざまなのに、名前はどこでも「シッタ」。以前にロクロは手で回す(瀬戸もそうです)産地と足で蹴って回す産地があることを書きました。前者は中国から直接、後者は朝鮮半島を通じての技術が伝わったことの違いと聞きます。調べた事はないのですが、シッタが生のままか素焼きをしたものかの違いもそのあたりと関係ないのでしょうか?どなたかご存知の方、詳しい方ぜひ教えてください。また、シッタというちょっと不思議な名前についても、ぜひメールください(長年の疑問です)。

2010/05/01

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