瀬戸だより 197 of せとものの話をしませんか〜加藤兆之助商店〜

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 瀬戸だより ~せとものについて話しませんか~

197号 「蚊帳も貴重」という話

2010/03/13発行



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蚊帳のあとを着けた銘々皿。

 花粉が飛ぶ季節になりました。私自身は以前はひどい花粉アレルギーでしたが、不思議とここ十年ほどは多少目がかゆくなる程度で過ごしています。春になるのはいいけれど、ちょっとつらい人にはつらい季節ですね。

 先週から倉庫の整理を続けています。
 毎回、整理の度に何かいいものが出てこないかとワクワクしているのですが、仕舞い込んだ記憶のない宝物が出てくることはありません。
 ただ今回、古い蚊帳が出てきました。これは我が家で使っていたものではなく、以前にお客様から不用になったものをわけていただいたもの。すぐに使うことがなく、仕舞い込んで見当たらなくなってしまっていました。

 蚊帳は昔は夏の風物詩。睡る時に部屋に吊るして虫除けに使いました‥‥と書きましたが、私は蚊帳を使って睡った思い出はありません。子どもの頃から夏は蚊取り線香で過ごしてきました。

 蚊‥‥瀬戸の方言では「かんす」と言うようです。瀬戸弁を紹介するような資料では必ずといっていいほど書かれていますが、実際にはあまり周りでは聞いた事がありませんでした。学生の頃、品野あたりの年配の方と知り合う機会があってからネイティブな「かんす」を聞くようになりました。
 瀬戸では山の方は蚊が多いので、蚊に英語のような複数形の「s」が付いて「かんす」になった‥‥なんて事は絶対ありません。
 若い人は使うことがなく減っている、消えて行く言葉のひとつでしょうね。

 閑話休題。蚊帳の話です。
 譲っていただいた蚊帳。別にノスタルジーで夏に使ってみたいなんて理由でもらったわけではありません。タタラに切った(粘土を薄く板状に切る作業)粘土を石膏などの型に(蚊帳をはさんで)押して成型したり、粘土の表面の仕上げに布目の模様を付けたりに蚊帳は重宝するのです。ふつうの布では布自体に粘土が張り付いてしまったりと、あの蚊帳の粗い布目がちょうどいいんです。また、蚊帳の目が粘土に残った部分は素朴な装飾にもなります。せともの作りの技法によっては、欠かせないものですね。

 蚊帳が夏の生活から消えてずいぶん経ちます。押入れに仕舞い込まれた古い蚊帳を処分される時は、周りの陶芸をされている方にぜひ声をかけてください。必要な人には「宝物」になりますから。

2010/03/13

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