瀬戸だより 193 of せとものの話をしませんか〜加藤兆之助商店〜

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 瀬戸だより ~せとものについて話しませんか~

193号 「瀬戸染付」という話

2010/02/13発行



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瀬戸市マルチメディア伝承工芸館。

 いよいよオリンピックが始まりますね。しばらくは寝不足になる方も多くなるのではないでしょうか。テレビのワイドショーでも、日本はいくつメダルが取れるか‥なんて話題ばかりですが、選手たちがプレッシャーにならず後悔なく競技してくれればいいと個人的には思います。競技を終えた後の選手の満足した笑顔が楽しみです。
 今週は干支供養も行われたようです。これは前年飾り終わった古い干支を供養するものです。干支メーカーさんが行っているもので、全国が集まった古い干支は供養された後に砕かれ再び原料として再利用して新しい干支になったりするようです。陶器くずのリサイクルというのは最近始まっているようです。「エコ」の時代ですから、これからもっと広がっていくのでしょう。

 今週末、瀬戸市文化センター文化交流館ギャラリーで「瀬戸染付研修所 研修生作品展」が行われています(2月14日日曜まで)。
 真っ白な素地に青い呉須の濃淡でさまざまな模様が描き出される「染付」‥‥染付といえばどうしても有田など九州の産地がまずイメージされるでしょう。また、瀬戸というと織部、黄瀬戸などの銅や鉄の釉薬の陶器のイメージでしょうか。磁祖・加藤民吉により磁器の製法が瀬戸に伝えられて以来、「瀬戸染付」にも歴史があります。
 白い素地とつやのある透明な釉薬は、冷たいようであり、その中に凛とした緊張感。細かに筆で描かれた線、そして濃淡‥‥妥協のない「美」をいつも染付作品を見ると感じてしまいます。
 今回の「研修生作品展」の展示でも繊細で高度な技術に裏打ちされた作品ばかりで、衝撃を受けました。

 瀬戸染付研修所は「瀬戸市マルチメディア伝承工芸館」として公開もされています。資料展示や講習会、体験教室など、瀬戸染付を楽しめる施設となっています。2000年にオープン‥‥当時を振り返ればまだまだマルチメディアという言葉が時代の先端を感じさせていましたね。積み重ねられた時代と伝統技術を新時代の情報機器も利用して伝承していこうという試みなのでしょう。もともとここに移築・使用されていた市指定有形文化財の「古窯」(磁器を主として焼いていた登り窯。小型で傾斜が急)の保存がスタートになったと聞きます。
 場所は市内中心にある新世紀工芸館から歩いて末広町のアーケードを抜けて、洞地区の窯垣の小径へ至る‥‥その中間くらいに位置しています。
 研修生の実際に作業する姿も見ることが出来るようになっています。今も研修所のホームページでは研修生の募集が行われていますが、内容を見ると「受験資格:染付に関する知識・技能・経験を有すると認められる方」とされていて、今回の作品展を見ていても、学校やメーカーで経験を積んだ方、そしてすでに工芸展などで活躍もされている方が多いようです。

 なかなか日本経済の回復が見られず陶器業界も苦しいものがあります。難しい時代ではありますが、技術を引き継ぐ若い方たちには瀬戸で活動を続けていってもらいたいと思います。

2010/02/13

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