瀬戸だより 155 of せとものの話をしませんか〜加藤兆之助商店〜

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 瀬戸だより ~せとものについて話しませんか~

155号 「陶壁『陶の火祭り』」という話

2009/05/23発行



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瀬戸市文化センター・文化交流館の陶壁。
とても高さのあるもので、デジカメで撮影した画像を3枚つなげてあります。

 瀬戸市の公共の建物には陶芸家が作った陶壁があるという話は以前の「瀬戸だより」でも書きました。瀬戸市美術館のある瀬戸市文化センター、そこの文化交流館の吹き抜けに非常に高さのある陶壁があります。
 先週の「瀬戸だより」では愛知県陶磁資料館で開催中の「生誕90年 河本五郎展」を紹介しましたが、その河本五郎作の「陶の火祭り」という陶壁があります。河本五郎作品の「歌垣」の装飾に見られるような人物たちが窯の炎とともに何かトランス状態で踊っているような作品です。私はこの陶壁が瀬戸市にある数多い陶壁の中でも一番好きなものです。

 今よりも大きな登り窯などの活躍した時代、窯に火を入れるというのは年に数回程度だっと聞きます。それまでに作りつづけてきた製品・作品、つまりはその期間の仕事すべてをその窯に託すことになるわけです。何日も薪をくめつづけ、吹き上がる炎との格闘する時間でもあり、ひとつのお祭のような時間だったようです。

 現在でも薪窯を制作に使う作家さんはいらっしゃいます。瀬戸ではとても少数になっていますが、定期的に火が入れられている薪窯もあります。そんな窯のお手伝いに行ったことがありますが、深夜にごうごうと燃える炎の音と周囲が赤く窯の火で照らされている様子は陶芸に関係する者でなくてもなぜか興奮するものです。
 それは人が太古の昔から扱ってきた「火」というエネルギーに対する畏怖のようなものなのか、感謝の気持というものなのかわかりませんが、何か特別なものを感じさせてくれます(子どもの頃の大きなキャンプファイヤーや焚き火のときに火に対して感じるようなあの感覚)。自分たちの祖先が同じく窯の前で、土器や須恵器を焼いていた時代へと記憶のDNAが繋がっていく瞬間なのでしょう。

 陶壁「陶の火祭り」の前に立ち、陶壁の中の男たちとともに陶壁上部の燃える炎を見上げると、窯の音、人々の宴の声が聞こえてくるような錯覚をいつも感じます。

2009/05/23

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