瀬戸だより 128 of せとものの話をしませんか〜加藤兆之助商店〜

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 瀬戸だより ~せとものについて話しませんか~

128号 「現代の名工」という話

2008/11/15発行



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現在75歳、14歳から職人として修行されていると聞きます。
おめでとうございます。

 今週末はナゴヤドームで「ドームやきものワールド」が開催されています。第1回の開催から開幕日に訪れ、この「瀬戸だより」で様子をお伝えしてきましたが、今回はちょっと忙しく残念ながら行けませんでした。今年もいろいろなイベントが用意されているようです。

 また、夏は天然のプールで人気の岩屋堂公園。秋はもみじの名所となります。そこで今週末からライトアップが始まるようです。11月15日(土)から11月24日(月・休)まで、時間は午後6時から9時までとなります。山の中ですので、しっかりとした防寒が必要と思います。

 さて、今年も「現代の名工」が厚生労働省から発表されました(11月10日)。これは各分野で活躍する卓越した技能者を表彰制度です。今回は全国で150名が表彰の対象になっています。その中で瀬戸からはロクロの技術者・山内砂川さんが選ばれています。

 当店もいつもお世話になっている六兵衛製陶所でロクロ職人としてお仕事されている山内砂川さん。趣味が私と同じ写真ということで、いつも仕事場をのぞくたび新しいデジカメのことやプリントのことで長話をしてしまっています。そんな雑談をしながらも手だけは全く変わることなくロクロを回し続けている‥‥何気ないことがすごいのが、本当の職人さんです。
 今回の選考の理由の中に「鶴首」花瓶の制作の事が出ています。まっすぐに細く伸びる鶴首の形はロクロの中でも難しい技術になりますが、さらにそれを同じ形で数多く引き続けるというのは至難の業です。

 時々、窯元の見学を希望するお客さんがいらっしゃると、必ずこの窯元に連れて行きます(六兵衛製陶所さんは小学校などの社会見学のコースとしても人気なので、瀬戸近くの出身の方は学校からバスで見学に行ったという方も多いかと思います)。お連れしたすべてのお客さんがまず間違いなくそのロクロのスピードと正確さに目を見張ります。気さくに仕事の手を休めて「何作る?」とリクエストを受け、目の前で「ほい、花瓶。これ、茶碗。これが胴体で口でフタで持つところつけて、はい急須の出来上がり!」なんて感じで次々とモロ板の上に並べていきます。ロクロを初めて見る人はびっくり、ロクロの難しさを知っている人はさらにさらにびっくりですね。とにかく早い。まるで手品を見せられているような感じです。

 若い陶芸を志している人たちにも技術指導されていて、作家とは違った職人の技のすごさを次世代にも伝えてくれています。しかしながら、本当の意味での優れた職人というのは少なくなりつつあり、また次世代の「職人」となると(これはやきものの分野だけではないと思いますが)育ちにくい時代となっているのではないでしょうか。本当の技術が身につくまでは地道な努力を長い時間重ねていくことが必要。ため息の出るくらいの「職人技」に出会う機会はこの先減っていくのかもしれませんね。

 いろいろとその技術から逸話も多い方ですが、今回の表彰は瀬戸の陶器にかかわるものすべてが納得いくことは間違いなく(遅いくらいだ!)喜びですね。おめでとうございます。いつまでも元気にロクロを回し続けて欲しいと思います。

2008/11/15

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