瀬戸だより 124 of せとものの話をしませんか〜加藤兆之助商店〜

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 瀬戸だより ~せとものについて話しませんか~

124号 「釉調合」という話

2008/10/18発行



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夕暮れの瀬戸川。本文とは関係ありませんが、
瀬戸の陶器作りの歴史を見てきた川ですね。

 今月に入ってから続いていた3週続く「毎週末の運動会」。日曜で終わります。しかし最後は地域の運動会。今までの学校や幼稚園の運動会とは違い、PTAチームで走らなくてはいけない‥‥毎年、運動不足を痛感する一日です。スポーツの秋、皆さんはどうお過ごしですか?

 今回は釉薬の話。
 先日、ちょっと調べたいことがあり瀬戸市立図書館に行ってきました。ふと、書架に愛知県立瀬戸窯業高等学校専攻科の卒業研究論文集が目に留まりました。その中に十数年前に自分の書いた卒業研究「釉裏紅」についての研究がありました。今あらためて読んでみると‥‥ぜんぜんわからないぞ‥‥。すごく難しいことが書かれている‥‥。釉薬の調合は学生時代はやたらいっぱいやったはずなのに、その後全く遠ざかっていたらわからなくなってしまっていました。かなりのショック。これから少しずつでも釉調合の勉強を基本から再度始めていこうかと反省いたしました。

 現在は原料を化学分析したものを基本にしたゼーゲル式で調合を考えるというのが、(いったん理解してしまえば)わかりやすく応用もしやすいですね。
 もちろん、かつては経験的に釉薬を調合していくやり方でした。今まで使っていた釉薬が何らかの理由、たとえば原料の変化や土の違いなどで色合いなどが変化した場合など何をどのくらい混ぜていけばいいのかというのは、過去の経験から石を加えるとか灰を加えるとかの判断をしていました。
 先日も作家さんと話していましたら、かつての名工といわれる作家の釉薬の調合の覚書を見る機会がありコピーさせてもらったそうです。早速、陶房に帰り調合を試みました。「○○灰柄杓三杯、○○石柄杓いっぱい、○○少々‥‥」。‥‥水に溶かれた灰の濃さがわからない‥‥少々ってどのくらい‥‥?顔料一つとっても今の工業的に精製されたものでなく、不純物が混じった自然のものであったり、原料が同じものであっても別の名前で書かれていたりと、一筋縄ではいかなかったようです。

 釉薬というのはたとえるならばフランス料理のソースみたいなものでしょうか。プロの料理人が試行錯誤を繰り返しながらオリジナルのレシピを完成させる。しかし、そのオリジナルのレシピのメモがあれば同様なものが作ることができるかといえば、やはりどこか細かなさじ加減や材料選びに微妙な何かが隠されていてうまくいかない。先の作家さんの話ともよく似ているようです。
 本屋さんに行けば料理の本があり、そこにレシピが載っています。陶芸の入門書などにも調合する原料の割合が書かれていて、そのとおりに材料をそろえて混ぜ合わせれば、まあそれなりのものができるでしょう。まったく料理の苦手な人には出来合いのソースが売られているように、調合済みの釉薬もご存知のとおりございますね。
 なにしろ奥が深いのが釉薬。もう一度秋の夜長、基本からはじめてみようと思うこの頃です。

2008/10/18

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