瀬戸だより 094 of せとものの話をしませんか〜加藤兆之助商店〜

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 瀬戸だより ~せとものについて話しませんか~

094号 「鬼板」という話

2008/03/22発行



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原料として売られている鬼板。
陶芸好きの皆さんには「お馴染み」ですね。

 ずいぶん春らしくなってきました。瀬戸の桜もつぼみが膨らみ始め、開花も間もなくのようです。

 瀬戸には陶芸を学ぶための学校・施設がいくつかあります。そこでも今は卒業・入学の季節です。
 卒業後も引き続き瀬戸に残りさらに技術に磨きをかけようとする人。故郷や他産地に移り活動を続ける人。いろいろな理由で陶芸を続けることの出来なくなってしまった人‥‥。卒業後の進路もさまざまです。どの土地、どの仕事であっても瀬戸で学んだことを活かして頑張って欲しいと思います。応援しています。
 また4月になれば、また新たに陶芸家を目指す人たちが瀬戸に集まり、新しい生活・活動が始められるでしょう。こちらも応援しています。がんばれ!

 さて、今日の話題は「鬼板」。鬼板‥「おにいた」と読みます。
 陶芸に詳しい方には鉄絵の顔料として馴染みがあるのではないでしょうか。陶器の原料としてはかなりポピュラーなものです。素地に筆で鉄絵を描くときによく使います。織部のあの独特な文様や先の「瀬戸だより」でも取り上げた馬の目皿の文様なども鬼板で描かれています。また、化粧掛けにも使いますね。

 現在、顔料として売られている鬼板は黄土色の細かな粉末です。
 もともとは瀬戸周辺で多く産出する褐鉄鉱の一種ということです。茶色っぽいごつごつとした板状の塊で今でも瀬戸の山を歩いていると見かけることがあります。
 まだ、自分が瀬戸窯業高校専攻科に在籍していた頃(ずいぶん前だ‥)、そこの裏山にも鬼板はありました。試しに少し拾ってきて使ってみようとしたことがありました。金槌で細かく割り(硬い!)、乳鉢と乳棒ですりつぶし(普段調材実習で使っている陶器製のものでは歯がたたず、金属製のものを借りた)、細かな粉末になった部分のみを集めてテストピースに絵を描きました。‥‥結果は、うっすらと黄色っぽい筆跡が見られた程度でしたね。やはり不純物の多いせいか、もともとの拾ってきたものの質も悪いためか、理由はたくさんあるのでしょう(仮焼して使ったほうがいいとか後から聞いたりしたし‥‥)。個人的な鬼板の思い出です。

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瀬戸・窯垣の小径で撮影。

 かつての瀬戸ではこの鬼板、とにかくたくさんあったようです。窯垣の小径あたりを散策していると、古い窯道具を使った「窯垣」に混じってこの鬼板を重ねて作られた石垣などもよくありますね(ごつごつとした茶色の板状の塊ですから、注意して見るとすぐ見つかります)。窯垣に使われている窯道具と同様、鬼板も昔の瀬戸ではごくありふれた存在だったのでしょうね。

2008/03/22

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