瀬戸だより 087 of せとものの話をしませんか〜加藤兆之助商店〜

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 瀬戸だより ~せとものについて話しませんか~

087号 「馬の目皿」という話

2008/02/02発行



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ポスター中央、民芸品の中にあるのが馬の目皿。

 2月に入りました。瀬戸地方、雪こそ降りませんが寒い日が続いています。この季節、窯やきさんたちの陶房も冷えきってきます。土を触っているだけで手もかじかみます。また、油断するとせっかく作った生乾きの素地が夜のうちに凍てついてしまって‥‥ということもありますね。辛い季節です。

 さて、今回は瀬戸でかつて作られていた素朴な皿についてです。「馬の目皿」。聞いたことがあるでしょうか。瀬戸で明治初期まで日常に使われる皿として生産されていました(いつ頃から作られ始めたかよくわからないようです)。大きなもので30センチちょっとくらいでしょうか。いろいろサイズはあったようです。
 やや深みのあるシンプルな形の皿です。色は何ていうのでしょう、ごくうすい茶色、ベージュという感じの色でしょうか。それに鉄絵で縁のところと内側の平の部分の外側にぐるっと一周、線が引かれています。そしてその2つの円の間にぐるぐるぐるとだ円の渦巻きが5~6個描かれています‥‥すごくシンプルなデザインなのに文字で説明しようとするとなんて大変なのでしょう‥‥わかりますでしょうか?
そのぐるぐるぐるのだ円が「馬の目」に見えるということから、馬の目皿ということです。
以前、動物関係のお仕事をしていらっしゃるお客様と馬の目皿を見ていた時に「じっと見ていると本当に馬の目ン玉に見えてくるな-」と話されていました。デザイン的にも面白い「目玉」ですね。

 先に書いたように明治初期には生産の途絶えた皿ですが、その後の民芸ブームの中で再評価され人気のあるものとなっています。今でも瀬戸市内のせともの屋さんをのぞいていると時々売られているのを見かけます。

 ある作家さんとこの馬の目皿の話をしていたのですが、このシンプルなデザインの皿、実際にこの単純な模様を描いてみようとするとかなりむずかしいようです。
「あのぐるぐるの渦巻きはなかなか描けないよ。ひと筆でいきよいよく強弱をつけて、しかも丸ではなくだ円。数をこなしてきた職人の仕事」。なるほどよく見るときれいにリズミカルに筆が走っていますねー。シンプルな皿だからこそ、さり気なく技術が光るということですね。

2008/02/02

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