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■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 070号 「志野」という話
急に秋らしくなってきましたね。涼しくなったものの風邪をひいてしまいました。皆さんも体調の管理にお気をつけて秋をお楽しみください。 さて、先週は岐阜県美術館で開催中の荒川豊藏の回顧展について書きました。志野の銘品を数見てから志野がとても気になるようになりました。 志野という釉薬は長石を主とした調合が特徴です(長石釉)。長石というのは昔から使われる灰釉の調合でも使われます。灰というのは単身では溶けやすく流れやすいので、その調整(ブレーキ役)に長石が混ぜられます。(以前にも書きましたが)水簸した灰に長石を混ぜてやれば、ひとまず釉薬が出来ます。 別の方法として、ある程度灰を混ぜて溶けやすくした物もあります(灰志野)。これは調製次第でふつうの窯で他の釉薬と一緒に焼成もできるので、便利で扱いやすいでしょう。でもあのごてごてとした純白の志野とは風合が違ってきてしまいます。(歴史的には長石単身の志野より灰志野の方が時代が古いようです。) ところで「志野」というこの釉薬の名前、その由来は何でしょう。黄瀬戸や瀬戸黒などは色や産地からの名称です。織部は桃山の茶人・古田織部の「織部好み」のスタイルというのが由来です。
しかし、この「志野」という名前、そのままに読めば「野を志す」。荒々しくも温かみがある姿はまさしく野を志しているようで、志野茶碗の特徴を表した名と感じますね。 ではまた来週。 2007/10/06 |
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