web-setomono/加藤兆之助商店
メールマガジン「瀬戸だより」のバックナンバー集。画像や情報の追加もあります。
注意◇ このページ記載の日付・内容などはメールマガジン発行時のものですので、ご注意ください

メールマガジン「瀬戸だより 〜せとものについて話しませんか〜」は毎週つちの日(土曜)発行。せともののこと、瀬戸のこと陶器店主ならではの話をお届けします。もちろん無料!!

過去のバックナンバーはこちらからご覧になれます。写真を加えたり、必要に応じて加筆してあります。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
 瀬戸だより 〜せとものについて話しませんか〜

064号 「県陶磁資料館〜尾張の食器文化」という話
2007/08/25発行
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


愛知県陶磁資料館。正門には大きな看板が。

 瀬戸市南山口町に「愛知県陶磁資料館」があります。愛・地球博の跡地、モリコロパークから北に少し進んだところになります。リニモの陶磁資料館南駅が最寄の駅になります(徒歩600m)。


本館。門から駐車場や本館までは数百メートル。
敷地はかなり広いです。

 ここで今「うつわ 百花繚乱‐尾張の食器文化‐」という企画展が行なわれています。江戸時代は冠婚葬祭などの宴を通して料理屋の会席料理が発展、和食の完成したという時代ということで、その当時の食器文化の移り変わりが展示されています。時代を経て漆などの木製の食器から陶磁器の食器中心へと変化して行く過程も見えてきます(9月30日まで)。

 今回の展示がユニークなのは、通常の展示が器一点一点が個々に展示されるのに、ここでは宴席で用いられたように組み合わせても展示されていることです。
考えてみれば、和食器というものは一点のみが独立して使用されることは稀です。たとえば、私たちが会席料理を食べに行ったとき、次々と運ばれる料理の味覚の楽しさとともに「次はどんな器にのってくるのか?」という視覚の楽しみもあります。和食器は色形ともさまざまで、その食器の多様性が料理を引き立てています。その日の料理に対してどのような器を組み合わせて、料理全体の流れを造っていくかというのは料理人の想像力・腕の見せ所となってきます。
 器を通して、その時代の食文化の発達を見せるという切り口は新鮮に感じました。もちろん実際に料理が盛られて展示されているわけではありませんが、器から食文化の豊かさが伝わってきました。陶器だけでなく漆などの木製の器もあります。また、陶器も瀬戸のものだけでなく、装飾に凝った犬山焼も多く目を引きました。

 当時の武家や商家など裕福な層の宴の様子を想像して、そこに盛られたであろう料理を想像しながら展示を見るとなかなか楽しいものです。と同時に当時の庶民は日常どのような器を使っていたかという興味もわいてきます。今回の展示では(今風にいえば)セレブな食器が中心なので、そのあたりは展示されていませんが、考えてみれば庶民の日常に使っていた雑器でも、100%職人の手で一つ一つ作られ、天然の釉薬で薪を使って焼かれていたわけです。ある意味、今よりもずっと贅沢な食器を使っていたのでしょう。

 さて、ちょうど資料館を訪れたときテーマ展示として「鈴木青々・芸術とそのコレクション展」が開催中でした(こちらは8月26日までの展示)。
鈴木青々氏といえば戦後の瀬戸の陶芸界をリーダーのひとり。今回の展示でも陶芸という表現をより高い次元に持って行こうとするエネルギーを作品のひとつひとつから感じました。研究のために集めたであろう国内外の古陶磁のコレクションも展示されています。氏に限らず高名な陶芸家というのは、いいコレクションを持っている事が多いですね。それだけ研究熱心ということでしょう。
こちらも興味深い展示でした。

2007/08/25


■■メールマガジンの登録・解除■■

『瀬戸だより〜せとものについて話しませんか〜』(ID:0000198183) 読者登録・解除フォーム
メールアドレスを入力してボタンを押すと登録・解除できます。

登録フォーム(ご購読はこちら
解除フォーム

まぐまぐ
『まぐまぐ!』から発行しています。



せともの・陶芸を楽しむための本棚



このweb-setomono.comは
加藤兆之助商店が運営しています。

 
<<< ひとつ前の「瀬戸だより」
次の「瀬戸だより」 >>>

>>>「瀬戸だより」のバックナンバー目次にもどる>>>


注意◇ このページ記載の日付・内容などはメールマガジン発行時のものですので、ご注意ください
ご意見・ご感想を
お待ちしています。
<<TOPページに戻る
▲▲このページの先頭に戻る▲▲
http://web-setomono.com   □ご意見・ご感想はこちらのメールフォームから‥‥
このサイト内の画像・文章等、内容の著作権は特に断りのない場合加藤兆之助商店・加藤修司が所有しています。内容のすべてあるいは一部の無断転用を禁止します。
Copyright2006-2008 KatoChonosukeShoten&Shuji Kato All right reserved.
このサイトへのリンクはフリーです。