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■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 056号 「魯山人の器」という話
現在、瀬戸市美術館では世田谷美術館所蔵・塩田コレクション「北大路魯山人」展が開催されています(7月8日まで)。 北大路魯山人と言うと書家であり篆刻家であり、そして陶芸の分野でも活躍した人物‥‥ですが稀代の「美食家」としてグルメブーム以降は知られていると思います。そもそも魯山人の陶芸は自身の美食倶楽部「星岡茶寮」で使う食器を作るために始められたというのは有名な話です。 今回も実用として、料理を飾っていた器が展示の中心です。その時代以降の和食器は何かしらの魯山人影響を受けているものが(現代でも)少なくはないでしょう。 会場もさほど広くなく、展示品の数も多いとはいえませんが、逆に一点一点をじっくりと見ることができました。織部、志野、染付、色絵など多岐にわたる器が「何気なくすごい」のです。文様や装飾が派手に主張するのではなく、それでいて見ているものを引き込んでいく魅力。やはり魯山人の器は噂どおりの(想像以上の)すばらしいものでした。 陶器を見るとき、人によって見方・興味は違うと思います。魯山人の器は誰が見てもそれぞれの見方で楽しめると思います。でも、一番楽しく見られるのは料理人の方かもしれません。魯山人に近い視点から、いろいろに料理を盛り付ける事を想像しながら見ることができるでしょうから。 この会場の瀬戸市美術館ですが、以前は瀬戸市文化センターの「美術展示ホール」という名称でした。それが万博開催の時に「瀬戸市美術館」という名称に変わりました。当時はその名称変更を瀬戸市民ですら知らないという事が多かった‥‥。私もお客さんから「瀬戸市美術館に行きたい」と訪ねられ「聞いた事がない」と答えた記憶があります。あまり大きな美術館ではありません。
今回の「北大路魯山人展」は「平成19年度市町村立美術館活性化事業 第8回共同巡回展」という文字がポスターなどに記されています。これは全国の小規模な市町村立美術館を共通の企画で巡回展示しようというものです。なかなかすばらしい試みと思います。 2007/06/30 |
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