瀬戸だより 051 of せとものの話をしませんか〜加藤兆之助商店〜

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 瀬戸だより ~せとものについて話しませんか~

051号 「柞って読めます?」という話

2007/05/26発行



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瀬戸の窯神ロータリーにある柞の木。
画像ではわかりにくいですが独特な葉っぱです。

 ホームページやブログの方にも書きましたから、もうご存知と思いますが、瀬戸では今、「陶の国の宝探しin瀬戸」というイベントを8月5日まで行っています。磁祖「加藤民吉」の九州修行二百年記念事業でクイズを解きながら瀬戸の街を巡り集めたヒントで幻の壷を見つけよう‥‥というものです。
 参加してみると楽しい企画です。

 その第一の地図のヒント「カマガミの橋とカマガミを結ぶ線上に起源あり、柞の下を見よ」とあります。
さて、この「柞」って何だろう‥‥。

 まず、読めないと思います。「いす」と読みます。辞書ではまず「さく」と読みが出てくることが多いようです。もちろん木偏(きへん)の漢字ですから木の種類であることは想像できるでしょう。

 この柞の木が、なぜ「加藤民吉の九州修行二百年記念の宝探しラリー」のヒントとして登場するのでしょう。
民吉は瀬戸に磁器の製法を九州から伝えた「磁祖」です。この柞の木は磁器の釉薬を作るのにとても重要なのです。
 陶磁器の釉薬の原料は草木を燃やしてできた「灰」です。それに溶け方を調整するために、長石などの「石」の成分を加えて実際に使用します。灰というと見た感じはどれも一緒に見えますが、釉薬の原料にしてみると木の種類によってそれぞれ大きな特徴がでてきます。たとえば松の灰は鉄分が多いとか、椿の灰は乳濁しやすいとかいわれます。つまり、作りたい釉薬にあわせて灰の種類を選ばなくてはいけないわけです。
 柞灰の特徴は「石灰分が多く、鉄分をあまり含まない」。これは透明な釉薬を作るのにとても向いた性質です。九州の磁器の産地でも、釉薬の原料として幅広く使われているようです。

 柞の灰を釉に使うことは、民吉の磁器製法の伝承以前から瀬戸でもあったのではないかと思います。しかし、柞の木が民吉の伝えた磁器製法と深いつながりのあるものであることは疑うことはないようです。

 この「宝探しイベント」に参加されるとき、この柞の木を見つけたらその灰から作られる釉薬のことも少し想像してみてくださいね。

2007/05/26

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