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 瀬戸だより 〜せとものについて話しませんか〜

050号 「ロクロはまわる」という話
2007/06/19発行
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瀬戸で使われていた昔のロクロ。
直径は今使われている伝導のロクロの倍くらいの直径。重さもあります。
棒を引っ掛けて回すための穴が開いているのがわかります。

 今回で「瀬戸だより」は50号。これもご購読いただいている皆様のおかげと感謝しています。
50号記念のクイズについては最後の方に書いてあります。ぜひ、ご参加ください(終了しました)。

 普段から陶芸を楽しんでいる方、陶芸に興味がある方なら「ロクロ」というものを見たり触ったりしたことがあると思います。漢字で書くと轆轤(ろくろ)。今日はそのロクロの話。

 今、使われているロクロはほぼ間違いなく電動のものと思います。レバーかペダルでロクロについたモーターのスピードの調節できるタイプのものですね。
  それ以前にはどんなロクロだったかというと、個々のロクロの台にモーターはつけられてなく、作業場全体を一つのモーターの動力でまかなっているものでした。作業場の隅っことか、天井あたりに大きめのモーターが置かれ、そこから伸びるベルトによって、何台ものロクロや土練機など窯場で動くものすべてを動かしていました。これはまだ電動のモーターが大変高価だった時代の工夫だったそうです。その当時のロクロはスピードの微調整などいうことはできず、ロクロ職人さんたちは等スピードで回り続けるロクロで作業していたようです。「瀬戸蔵ミュージアム」にはその当時の窯場が再現展示されていて、天井や足元の溝を通ってベルトが動力を伝えていた様子がわかります。今でも瀬戸の古い窯元を訪ねると、天井や足元にかつてベルトで動力を伝えていた大きな輪(何と呼ぶのでしょう)やベルトを通した溝が残っていたりします。

 それ以前のロクロは、もちろん人力で動かしていました。人の力で動かすロクロというと、足で蹴って回転させる「蹴ロクロ」をイメージされる方も多いでしょう。でも、瀬戸では蹴ロクロよりも、ロクロの端の方にある穴に棒を引っ掛けて回す手回しのロクロがよく使われていました。
 中世に朝鮮半島から技術が伝わった産地は蹴ロクロを使い、それ以前に中国から技術が伝わったところは瀬戸のような手回しのロクロが使われているという話を聞いたことがあります。九州の磁器を焼くような産地は、蹴ロクロが主流ですね。
 YouTubeに中国景徳鎮の陶器製作の動画がありました。この中でロクロを棒で回転させている様子がわかると思います。瀬戸のロクロも同じタイプのものです。ロクロの回転部分は大きく重さもあるので、いったん回転させるとその勢いでしばらくは回り続けます。
当店では今そのロクロをテーブル代わりに使っていますが、やはり大きく重量があります。

 ロクロも手で回す、蹴って回すの他にも産地などで違いがあると聞きます。瀬戸では形を作るときも、底を削るときも時計回りの回転で行っています。また、手で回していた頃からの名残なのか、ロクロの前に胡座(あぐら)で座って作業している方が多いですね。
うちの地方は違ったロクロであるとか、そんな情報もありましたらお知らせください。

 



 50号記念のプレゼントクイズ。ご応募ありがとうございました。
 終了いたしました。
 クイズの問題はこちらでした
次回のプレゼントクイズ企画をお楽しみに!!  

2007/05/31


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