瀬戸だより 048 of せとものの話をしませんか〜加藤兆之助商店〜

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 瀬戸だより ~せとものについて話しませんか~

048号 「瀬戸の雀は黒かった」という話

2007/05/05発行



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瀬戸の煙突も昔のように黒煙モクモクという姿はありません。

 ゴールデンウィークも後わずか、皆さんはどうお過ごしでしょうか?
 瀬戸市内でもいろいろなイベントが行われています。1日から磁祖民吉九州修行200年記念事業「陶の国の宝探しin瀬戸」(これは8月5日まで続きます)も始まりました。瀬戸の街の中をクイズを解きながら宝探しするイベントで豪華商品も用意されています。


以前の「瀬戸だより」にも書きましたが、昔の瀬戸の象徴だった「白い瀬戸川」。それと並んで瀬戸の隆盛のシンボルというと「黒々とした煙を吐く煙突」でしょう。
 今、瀬戸の窯の主流はガス窯です。もちろん昔は薪であり、そして石炭でした。昭和30年代にはまだ、それらの燃料でせとものが焼かれ、煙突は真っ黒な煙を吐いていました。それは、(公害であることは間違いありませんが)瀬戸に住む人、働く人にとっては誇りであったようです。

 私自身が昭和40年の生まれですから、真っ黒な煙を出す煙突の記憶はあまりありません。でも、親たちの世代の人たちからその煙の思い出や苦労を聞くことができます。

 洗濯物は風向きに注意して干した‥‥。黒煙は多くの煤を降らせます。風下になるとせっかく洗った洗濯物が黒くなってしまいます。昔の主婦は雨だけでなく、風の向きも注意しなくてはいけなかったようです。

 座敷には渋団扇がいつも置いてあった‥‥。黒煙の煤は家の中にも入ってくることもあったようです。畳の上に落ちた煤煙が固まりになって転がっていることもあったようです。それを手ではらうと手も畳も黒くなってしまうので、団扇でぱたぱたと扇いで縁側から庭に落として片付けていたとか。

 あと、瀬戸では鼻毛の伸びるのが早いとかいうのもよく聞きましたが、一番ユニークでよく知られているのが「瀬戸の雀は黒い」というのがありますね。煙の中、瀬戸の空を飛ぶ雀は黒くなっているという話です。
今の瀬戸の雀は普通の色の雀です。本当に雀が黒かったかどうかはわかりませんが、当時の瀬戸の様子を面白く喩えていると思います。鳥たちもいろいろと苦労があったのでしょうね。

 そんな瀬戸を支えた大きな煙突も今ではほとんど姿を消しています。ガスの窯ではそこまで高い煙突が必要なく、登り窯の時代に比べれば窯が小さく小回りのきくものに変わっていったのが理由でしょうか。また、瀬戸の煙突の多くは筒を重ねて作り、外側を金属のフレームで囲んで支えるようなタイプです。ほかの産地などではレンガでしっかり作られた煙突が風景の中に残されていることがありますが、なかなか瀬戸の煙突は残しておくのが難しいようです。

 瀬戸も名古屋のベットタウン化が進み、赤津や品野の作家・陶房の多い地区でも住宅が増えました。昔のように黒煙を盛大に吹き上げるようなことは想像すらできなくなりました。

2007/05/05

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