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 瀬戸だより 〜せとものについて話しませんか〜

038号 「おこしもの」という話
2007/02/24発行
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今年は米粉8キロ分を使いました。

 来週はもう3月なんですね。今年は異常な暖冬で桜も早めに咲き始めると予想も出ているようです。

 瀬戸地方では桃の節句のおひな様にお供えする「おこしもの」というものがあります。
瀬戸以外でも愛知県尾張部では作るところがあるようですが、瀬戸の郷土料理的なものの一つですね。
ひな祭り頃にはお菓子屋さんや餅屋さんの店先に並びます。

 「おこしもの」は米の粉を熱湯で練ったものを、木の型に入れて形を作り蒸し上げた食べ物です。
特に味付けはしてありませんので、餅のように焼いて醤油をつけて食べます。また、蒸し上げてすぐに砂糖をつけて食べるのもおいしいようです。

 瀬戸では代々伝わる「おこしもの」の木型をもっている家も多いですね。その形もお雛さまとか、桃、梅の花など桃の節句や季節にちなんだもの、鯛や筍、羽子板などのおめでたいもの、自動車など子供の喜びそうなものなどいろいろな種類があります。最近ではアニメなどのキャラクターの型も売られていることがあります。どれも手作りの型ですので、キャラクターも「微妙な感じ」のものですね‥‥。

 木型から外す時には、机の角とかで叩いたりしますので、おこしものを作っている時は「コンコン!コンコン!」という音が景気よく響いています。
 蒸し上げる前に、食紅などで色をつけます。家によっては練った米粉そのものに直接食紅で色をつけ、型に入れる時陶芸の「練り込み」の技法のように色を入れるところもあるようです。

 わが家でも毎年、2月の終わり頃には「おこしもの」を作っています。親戚などに配ったりするので、10キロほどの米粉を用意します。かなり量がありますから、その日はちょっとした「家庭内イベントの日」になりますね。

 考えれば、米粉を上手に練るのは土を練るのと同じ「菊練り」で練って、型に入れて形を作るのはやっぱり土を型に入れての「型おこし」の作業に似ています。日々の仕事の技術が活かされる‥‥。このあたりが瀬戸で「おこしもの」作りが代々受け継がれていく理由なのかもしれませんね。

こちらに「おこしもの」の作り方を詳しく紹介しました。ぜひ、ご家庭でもチャレンジしてみてください。親子でも楽しめる作業と思いますよ。

2007/02/26


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