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 瀬戸だより 〜せとものについて話しませんか〜

034号 「日展(東海展)を見てきた」という話
2007/01/27発行
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会場内では写真を撮れませんから、
愛知県美術館の吹き抜け部分を見下ろしたところです。

 今週から第38回日展の東海展が名古屋市の愛知県美術館ギャラリーで始まりましたので、早速見てきました(2月18日まで)。

 日展というのは絵画(日本画と洋画)、書、彫刻そして工芸の分野に分かれていて、もちろん陶芸もこの工芸のカテゴリーに入っています。日展は明治時代の文部省美術展覧会(文展)が時代により帝展、新文展そして日展と名を変えながら続いてきた歴史のある、日本最大の美術展として知られています。

 日展に限らず、毎年行なわれる美術展に出品して入選を続けるということはなかなか大変なことです。日展への公募を続ける作家を「日展作家」と呼んだりもしますね。

 当店で扱っている作家さんの中にも日展を活動の場として、作品を発表し続けている作家さんもいます。

 日展やその他の陶芸展などでの入賞歴・受賞歴というのは、その作家さんの作暦として作品に添えられるしおりに書かれたり、作家さんを紹介するのに利用されたりします。
 しかし、それとは別に公募展や美術展に参加することはせず、自分の作品を真面目に作り続けている作家さんも数多くいらっしゃいます。公募展などに参加する、しないというのは個々の作家さんの考え方や歩んできた過程、作風などの違いによるもので、もちろんどちらがいいとは言えません。
 普段お客さまと接していて、作品を買おうとする時、作暦(入選・受賞歴)をとても気にされる方もいらっしゃいますし、自分が気に入ったものならばそんなことは関係ないという方もいらっしゃいます。これも、何が正しいとということでもありません。
 でも、自分のために買うということではなく、どなたかに贈呈されるなどという場合にはやはり作暦のある方の作品を、といわれる場合が多いように感じます。美術展の権威がある程度、作家・作品の保証のようなものになっているということでしょうね。

 さて、日展・東海展ですが、日展の入選者の中でも地元からの出品者を中心に展示しています。他の地方からの入選者まですべてを見られないというのはちょっと残念です。スペースなどのことを考えれば、致し方ないというところでしょうか。

 工芸の分野では仕事で関係のある作家さんや個人的な付き合いのある作家さんの作品がやっぱり気になります。中にはもう何年もお会いしていなくても、毎年どこかで作品にお会いするという作家さんもいます。頑張ってるな、元気にやっているな、なんて作品を通して伝わってきます。

 広い会場ですので、残念ながら工芸の展示以外は駆け足で見て帰ってくることが多いのですが、絵画の展示でも毎年同じ作家さんの作品の前で足を止めてしまいます。特別意識していないのですが、気になって立ち止まると「あの作家さんの絵」ということがよくあります。こういう絵が自分の好きな作風なのかな‥‥などという発見もありますね。

 2007年の第39回日展・東京展は今年、六本木に開館した「国立新美術館」が会場になるそうです(2007年11月2日から12月9日)。今年はいろいろな大きな美術館の開館も多いようで、楽しみですね。

2007/01/27


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