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 瀬戸だより 〜せとものについて話しませんか〜

033号 「瀬戸窯業高校・専攻科」という話
2007/01/20発行
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専攻科時代に作ったテストピース。
一番下は基礎を徹底的にやった1年の時のもの。赤いのは卒業研究に選んだ釉裏紅。
それぞれ段ボール1箱づつあります。

 先日の地元新聞に「愛知県立瀬戸窯業高校専攻科 平成18年度陶芸専攻科修了制作展」が名古屋市栄の愛知芸術文化センター(愛知県美術館)8階 美術館ギャラリーJ室で開催中という記事を見つけました(1月21日日曜まで) 。

 この愛知県立瀬戸窯業高校専攻科(以下、専攻科)というのは、愛知県立瀬戸窯業高校に併設されている陶器に関する専門の教育機関です。
 陶芸コースとセラミック工学コースに別れていて、陶芸コースは陶芸家を目指し基礎的な技術・知識を学び、セラミック工学コースはファインセラミックに代表されるような素材としての陶磁器を学ぶ場所になっています。店主も2年間、陶芸コースの方でお世話になりました。

 陶芸コースの2年間は毎日授業後にロクロに向って課題に取り組んだり、調材実習のゼーゲル式の計算・調合に忙しかった思い出があります。もちろん他にも手練りや染付の実習などもあり充実した学生生活をおくっていましたね。

 この専攻科は高校を卒業したものが受験、入学するのですが、高校卒業後すぐに入学するもの、社会人から入学するもの(店主は大学卒業後に入学)など、年齢・学歴・出身地がバラエティに富んでいますが、みんな陶芸という目標は同じなので独特ないい雰囲気を感じます。

 陶芸を学ぶというと、どうしてもロクロなど形を作ることがイメージされがちです。でも、振り返ってみればゼーゲル式を用いた調材実習(釉薬を学ぶ)が重要だったと感じます。ロクロなどの技術は時間をかけて練習や経験を重ねて上達していくものです。2年間で身につく技術には限界があります。陶芸家を目指すものには、この2年間の調材実習で作って手元に残っている大量のテストピースそのものが、陶芸家として一生の財産になっていきます。

 最近は入学希望も多く、レベルも上がり狭き門になってきていると聞きますが、陶芸を基礎から学ぶには最適の学校と思います。OBも陶芸家として一線で活躍している方も多いので、瀬戸の作家さんの作暦・経歴で「専攻科」の文字を見つけることも多いのではないでしょうか。

 以前はこの専攻科の修了制作展、瀬戸市内で行なわれていました。市内ですとちょっとした空き時間でも見に行くことができましたが、ここ何年かは見に行けずに過ごしています。一般の人には名古屋栄の方が便利ですし、よりたくさんの人に見ていただくことが何よりです。なんとか時間を作って出かけたいのですが‥‥。

 自分の時の修了制作展は直前に手を骨折するという(不注意な)アクシデントもあり、卒業研究のテーマの釉薬・釉裏紅とともに少しやり残した感じを持ったものでした。

 これからしばらくはこうした陶芸家の養成機関や美術系大学の卒業展が多くなる季節です。
若い人たちの作品を見る機会にできるだけ足を運びたいものです。純粋な作品は大きな刺激を与えてくれます。

2007/01/20


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