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 瀬戸だより 〜せとものについて話しませんか〜

023号 「ふたたび、宝泉寺さん」という話
2006/11/11発行
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山門前。この山門も珍しい様式のようです。

 先週の「瀬戸だより」では宝泉寺さんの「お薬師さま・あめんぼまつり」を紹介しました。今週も引き続き宝泉寺さんのお話。
 宝泉寺さんは古くからあるお寺ですから、もちろんお薬師さまのお祭り以外にも見どころがいくつかあります。

陶製十六羅漢

 市指定文化財の「陶製十六羅漢像」は観光案内などでもよく紹介されています。実は今月8日の「お薬師さん」に出かけた時に初めて見ることができました。…というと特別な機会だから見ることができたみたいに聞こえますが、どこにあるのか今まで知らなかっただけのことです。本堂に入れば、いつでも見られます。法事とか年に何回も本堂には行くのに、なぜ今まで気がつかなかったのか不思議です。
 御本尊の両脇、正面からはなかなか見えない位置に、8体ずつ左右に別れてありました。江戸末期の作とのことです。御本尊の横からのぞきこむようにすると見えますよ。もちろん「陶製十六羅漢像」ですから陶器でできています。

 また境内には「渡辺幸平の碑」があります。渡辺幸平は江戸から明治にかけて陶彫という技法を確立した「陶彫の祖」といわれる陶工です。この技法が瀬戸のノベルティ(陶磁器の人形などの置物)の基礎になっていったといわれています。
瀬戸の他の社寺にも狛犬や狐など陶器でできたものが多くありますが、古の陶工が製作・寄進したものでしょう。 これらも瀬戸のノベルティの源流なんでしょうか。

 もう一つ、ぜひ見てほしいものは、本堂の天井です。天井には数多くの絵が描かれています。これは瀬戸の絵付け職人たちが競って腕を奮って描いたというものです。絵を一枚一枚見ていくと当時の職人の技術の高さを感じます。昭和9年に諸堂が一新されたということですから、その頃の職人たちの手によるものでしょう。

天井に描かれたいろいろな絵

 8日のお薬師さんのお祭りの時、近くに住むおばあさんから「子どもの頃、天井の絵を張るのを本堂に寝転がって見ていた」ことを聞きました。今でも一番見やすい見方は、本堂の畳の上に仰向けに寝転がる方法でしょうね。好みの絵を探してみると楽しいですよ。

 11月12日の日曜日はまた「お薬師さんのあめんぼまつり」です。お出かけになったら、ぜひ本堂に入って「陶製十六羅漢像」と「天井絵」をご覧くださいね。

2006/11/17


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